和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

秋晴れの下、各地で熱弁 衆院和歌山3区の4候補

街頭演説で支持を訴える候補者(24日、和歌山県上富田町で)
街頭演説で支持を訴える候補者(24日、和歌山県上富田町で)
 衆院選(31日投開票)期間中、最初で最後の日曜日となった24日、和歌山3区に立候補している新党くにもり新顔の本間奈々氏(52)、自民前職の二階俊博氏(82)、共産新顔の畑野良弘氏(61)、無所属新顔の根来英樹氏(51)の4陣営は、秋晴れの下、20市町村と広範な選挙区の各地で支持を訴えた。


 各陣営とも新型コロナウイルス感染防止対策をしながらの選挙戦。街頭での短い演説の回数を増やしたり、検温や消毒を徹底した上で、個人演説会を開いて一体感を高めたりしながら後半戦に臨む。

 本間氏は田辺市、白浜町、上富田町を街宣車で回り、駅前などで街頭演説をした。二階氏の政治姿勢が中国寄りだと厳しく批判。すさみ町のメガソーラー発電は和歌山の美しい自然を破壊していると指摘し、治安が悪化するとしてカジノ建設に反対。景気が回復するまで消費税をゼロにすることなどを訴えた。

 二階氏は有田川町と美浜町で個人演説会を開いた。「知恵を出して、地域特性を生かそう」と各地で呼び掛けており、美浜町では「日米関係がより重要な時代。アメリカ村の歴史を活用しよう。他の町にはまねできない」と力説した。応援する地元の首長や議員は「全国で一番早い当確を出そう」と気勢を上げた。

 畑野氏は田辺市や上富田町、白浜町の十数カ所で街頭演説をし、支持拡大を図った。上富田町での演説では、消費税の5%への減税など党の公約に加え、自身が野党統一候補であることにも触れ「あなたの一票が政権交代につながる。これまでとはまったく違う新しい政治が目の前に開けてくる」と訴えた。

 根来氏は新宮市や串本町、田辺市、御坊市などを回って街頭演説をした。紀伊田辺駅前では「高齢男性中心の政治を変えていくべきだ。自分たちと同じ目線で物事を考え、みんなが政治に参加していくことを理想とする政治家を選ぶ時期。3区こそ未来選択選挙。ぜひ、若返りの選択をしてください」などと訴えた。