和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年11月30日(火)

秋の味覚求め川に籠 古座川でモクズガニ漁

川から引き上げられた籠と入っていたモクズガニ(円内)=5日、和歌山県古座川町小川で
川から引き上げられた籠と入っていたモクズガニ(円内)=5日、和歌山県古座川町小川で
 清流・古座川やその支流が流れる和歌山県古座川町で、モクズガニ漁がシーズンを迎えている。「秋の味覚」を求め、住民らが魚のあらなどを入れた籠を川底に仕掛け、朝に引き上げている。

 県立自然博物館(海南市)によると、モクズガニ(イワガニ科)は最大で甲幅9センチほどに成長し、はさみに濃い毛が生えているのが特徴。日本各地に分布しており、高級食材として知られる上海ガニは近縁。秋と春に海に下って産卵し、稚ガニは川を遡上(そじょう)して育つ。20年ほど生きると推定されているという。

 同町佐田の七川ダムより下流の本流や支流を管轄する古座川漁協では9月1日~12月31日が漁期。組合員以外は遊漁料として年券3300円(税込み)が必要。甲幅5センチ以下は逃がすことや、仕掛けられる籠を1人3個までに制限することで資源を守っている。

 組合員の谷口清さん(90)=古座川町小川=は今シーズン、9月15日ごろから漁を始めた。5日の朝、清流で知られる古座川の支流・小川に前日に仕掛けた籠を川底から引き上げた。6匹が入っており、小さなものは逃がして残りを捕獲。「今が漁のピーク。皆が言うには今年は数が少ないようだが、川が好きなので毎年楽しみ。塩ゆでにして人にあげたりもしており、カニみそはやっぱりおいしい」と笑顔を見せた。