和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

コロナに負けず全力 秋の運動会シーズン幕開け

徒競走で全力疾走する生徒(19日、和歌山県串本町串本で)
徒競走で全力疾走する生徒(19日、和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町で19日、同町串本の串本中学校(濱﨑和司校長、119人)の体育祭を皮切りに「秋の運動会」シーズンが始まった。同校では参観できる人を限ったり、半日開催にしたりと新型コロナウイルスの感染予防に努めながら、生徒が各種目に全力で挑戦。同町では10月3日までに計5校が開催を予定している。

 串本中では当初18日の開催を予定していたが、台風の影響で19日に順延した。コロナ禍のために昨年に続いて半日開催で、参観できるのも原則、同居家族とし、留守番ができる小学校3年生以上の参観も控えてもらったほか、別居の祖父母については町内に限定。来場の際には、それぞれ数日前からの体温などを記入する「参観者健康チェックカード」を提出してもらった。

 体育祭は縦割りでつくった青と赤、黄色の各ブロックの対抗で開催。午前8時半から開会式があり、濱﨑校長が「良い天気になってよかった。終わった後に『このブロックでよかった。もう1回やるならこのブロックでやりたい』という体育祭にしてほしいとお願いしたが、数日前に、もうそんな気持ちだと言ってくれている生徒がいてすごくうれしかった。今日は力いっぱい頑張って」とあいさつ。

 生徒会の松尾美空会長(3年)も「今年のスローガンは『想いを繋(つな)げ』。コロナ禍でさまざまな制限があったが、体育祭ができることに感謝し全力で取り組みたい。みんなで盛り上げて頑張りましょう」と呼び掛けると、生徒たちは「オー」と雄叫び。各ブロックの代表が宣誓した後、徒競走や大縄跳び、リレー、フォークダンスなどに取り組んだ。

 同町では全13校中5校が「秋の運動会」を実施。西向小と古座小が25日、田原小が26日、橋杭小が10月3日、古座川町では明神小・明神中が今月25日の開催を予定。それぞれ半日に短縮したり、参観できる人を限ったりといったコロナ対策を取りながら開く。