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2024年12月22日(日)

コロナ対策に63億円 和歌山県が補正予算案

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は8日に開会する県議会9月定例会に、175億4100万円(100万円未満四捨五入)を追加する一般会計補正予算案など12議案を提案する。補正予算案では、新型コロナウイルス対策に63億2400万円を計上している。

 新型コロナの影響で7~9月のいずれかの月間売り上げが前年か前々年同月比で30%以上減少した事業者に従業員規模に応じ最大60万円を支給する「飲食・宿泊・サービス業等支援金」(第2期)に20億2100万円。収入が減少した世帯に貸し付ける「緊急小口資金」などの貸付原資増資のため、42億8300万円などを計上する。

 新型コロナ対策以外では、幹線道路整備、橋やトンネルの老朽化対策など16事業に111億1500万円を計上している。

 歳入は125億4300万円の国庫支出金などのほか、県債で43億5800万円を賄う。

 他の議案では、公衆浴場で、男女を混浴させない年齢を「おおむね7歳以上」とする条例改正案がある。これまで「おおむね10歳以上」としてきたが、国が子どもの発育状況が変化してきたとし、昨年12月に公衆浴場の要領を改定したのに合わせる。

 南紀支援学校とはまゆう支援学校の統合校の校舎第2期工事については14億8千万円、国道424号(仮称切目辻トンネル)の改良工事については22億3千万円で、それぞれ請負契約する。

 また、奨学金の返還請求に応じない23人に訴訟を提起する件もある。

 委任専決報告のうち、公務中の交通事故による損害賠償が7件。最高額は、道路上に落ちていた長さ3メートルの木材を公用車に積んで走行中、強風で落下し、他の車に当たった件で193万円。公用車で走行中、横断歩道上で自転車と衝突し、相手方にけがを負わせた件もあった。