和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

【詳報】新たに55人の感染確認 和歌山県、やや減少も「予断許さず」

 和歌山県は27日、県内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。60人を下回ったのは16日以来11日ぶり。入院者は544人、588床(うち臨時病床18床)の使用率は92・5%で、いずれもやや減少した。帰省関係の感染が減った影響だが、県は「予断を許さない状況に変わりはない」としている。

 新規感染者の保健所管内別では和歌山市22人、田辺10人、湯浅7人、橋本5人、岩出4人、御坊と海南が各2人、県外が3人。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は56・9人。25日(61・7人)まで9日連続で過去最多を更新していたが、2日連続で減少した。保健所管内別で最も多いのは田辺の80・7人、次いで和歌山市64・6人などとなっている。

■学童保育でクラスター

 一方、有田川町の学童保育「藤並小学校藤並学童クラブ」では27日までに児童6人と支援員1人の計7人の感染が分かり、県は80件目のクラスター(感染者集団)に認定した。学童保育利用者を含め、児童約170人を検査する。

 和歌山市の「向陽病院」では入院患者2人の感染が新たに分かり、クラスターは9人となった。

■田辺管内の夫婦重症

 新たに感染が分かった田辺管内の70代夫婦は2人とも重症。いずれも基礎疾患があり、15日に発症。男性は38度の発熱や倦怠(けんたい)感、味覚障害、食欲低下、女性は風邪症状があった。26日になり、2人とも息苦しさを感じるようになった。特に女性は食欲低下や倦怠感があり、意識ももうろうとなったため、救急搬送された。