和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

AEDシートの説明書配布 熊野高サポーターズ、上富田町内の施設へ

説明書を受け取った岩峪慎分署長(右)とKumanoサポーターズリーダー部のメンバー=上富田町生馬で
説明書を受け取った岩峪慎分署長(右)とKumanoサポーターズリーダー部のメンバー=上富田町生馬で
AEDシートの取扱説明書。袋にはAEDシートが入っている
AEDシートの取扱説明書。袋にはAEDシートが入っている
 熊野高校(上富田町朝来)のKumanoサポーターズリーダー部は自動体外式除細動器(AED)を使う時に傷病者の姿が周りに見えにくいようにする「AEDシート」をより分かりやすく使ってもらおうと、取扱説明書を作成し、町内のAEDシート設置場所に配布している。


 説明書は壁などに張っておけるA4サイズのほか、AEDシートの入った袋に付属させるために小さなサイズも用意した。昨年12月から制作に取り組み、オリジナルのイラストを描いたり、消防署員から助言をもらったりして完成させた。

 6日、サポーターズリーダー部に所属する3年の木村美都さん、2年の西本萌衣さん、尾鼻舞さんが、救馬渓観音(上富田町生馬)、岩田幼稚園(同町岩田)、岩田小学校(同町岩田)、田辺市消防本部上富田分署(同町生馬)を訪れ、関係者に説明書を手渡した。

 上富田分署では生徒が岩峪慎分署長に説明書を手渡した後、AEDシートをさらに普及させようと新商品の開発に取り組む生徒と署員が意見を交換した。

 岩峪分署長は「AEDを必要とする場面は一刻を争う。説明書は要点がはっきりしていて、重要なところは赤文字になっているためシンプルで分かりやすい」と評価した。

 木村さんは「これまではAEDシートだけを配布していたが、使い方が分からない人も多い。消防署の方に助言をもらいながらより分かりやすいものができた。配布先でもとても喜んでもらえているのでうれしい」と話した。