和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月26日(火)

木材の強度アピール 龍神村森林組合、測定器導入し刻印

測定器のセンサーを丸太の断面に当てて強度を測る(和歌山県田辺市龍神村東で)
測定器のセンサーを丸太の断面に当てて強度を測る(和歌山県田辺市龍神村東で)
強度が刻印されたヒノキの丸太
強度が刻印されたヒノキの丸太
 和歌山県田辺市龍神村東の龍神村森林組合は、県の補助を得て導入した原木強度測定器で、山から切り出して木材共販所に集められた丸太の強度を1本ずつ測り、基準を超えた丸太に数値を刻印。龍神材が堅くて良材であることを県内外の買い手にPRしている。

 県の本年度の「紀州原木市場活性化支援事業」の取り組み。龍神村森林組合の木材共販所など県内にある4カ所の原木市場すべてに初めて導入した。装置は手のひらサイズ。柱や桁に使用される構造用の丸太の強度を測定できる。

 県内の製材業者にとって、紀州材に強度があるのは周知のことというが、県外ではあまり知られていない点もあり、丸太の強度の情報を見えるようにすることで、全国の市場に紀州材の良さを一層アピールすることが狙い。

 測定器は1台約40万円。龍神村森林組合が県の補助を得て3台導入した。木の種類を問わず測定できる。主にスギとヒノキで全ての丸太を測っている。

 測定器のセンサーを丸太の断面に当てて計測を開始すると、数値が画面に表示される。ヒノキが110以上、スギは90以上の数値が出た丸太に刻印をしている。

 一般的にヒノキは90以上、スギは70以上あれば強度があるとされる。龍神森林組合によると、組合の共販所に集まる丸太はヒノキ、スギ共に、この数値以下のものはほぼないぐらい強度が高いという。

 龍神村森林組合の眞砂佳明組合長は「測定装置は導入したばかりなので、市場から木材に関する問い合わせや引き合いが増えたという報告例はまだない。龍神材を含む紀州材はもともと強度があるが、丸太に数値を表示することで買い手側がより安心して買うことにつながるし、信頼と需要がさらに高まって、今後の価格に反映できるようになったらと期待している」と話している。