和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

電線で一休み イワツバメのひな巣立つ

電線に並んだイワツバメのひな。羽繕いしたり、じゃれ合ったりしている(田辺市下万呂で)
電線に並んだイワツバメのひな。羽繕いしたり、じゃれ合ったりしている(田辺市下万呂で)
 コンクリート製の橋などに巣を作るイワツバメのひなが、巣立ちの時期を迎えている。紀南の各地でひなが集団で電線に止まる姿が見られる。

 イワツバメは全長13センチほど。以前は渡り鳥として飛来していたが、最近は留鳥も多い。繁殖期は春から夏にかけてで、泥などを使ってつぼ型の巣を作る。

 田辺市下万呂の目座橋周辺では、その橋下で育ったひな30羽ほどが電線に一列に並んでいた。羽繕いをしたり、じゃれ合ったりして飛び立つタイミングを見計らっているうち、一部のグループが飛び出すとすべてがそれに同調して上空を舞った。

 日本野鳥の会県支部会員によると、集団で果無山脈などの山に出掛けるという。登山途中で出くわすことも多く、若鳥ばかりでモミやスギの樹上で休んでいる姿を見ることもある。