和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

ヘリで不法投棄パトロール 県と県警航空隊

県警航空隊のヘリに乗り込む、県廃棄物指導室の職員(中央)=21日、白浜町で
県警航空隊のヘリに乗り込む、県廃棄物指導室の職員(中央)=21日、白浜町で
 県廃棄物指導室は21日、県警航空隊と協力して、ヘリコプターを使った不法投棄のパトロールをした。湯浅町以南の山間部や海岸沿いを見回り、上空からごみが捨てられている場所がないかを確認した。

 陸上での巡回では発見しづらい場所での不法投棄を見つけるため、県内の山間部などを中心に毎年実施している。不法投棄が疑われる場所を見つけた場合は、後日陸上でも確認して対処している。2020年度は不法投棄は認められなかったが、19年度には2件の発見につながっている。

 21日、白浜町にある県警航空隊の航空基地で、指導室の職員3人と航空隊員3人がヘリに搭乗。串本町まで南下して海岸線を見回り、その後新宮市から山間部を通って湯浅町まで移動して白浜町まで戻った。7日にも同様に紀北・紀中方面をパトロールしており、今回は県内計6カ所で不法投棄が疑われる場所を発見した。後日、陸上から詳しく調査するという。

 県参事で廃棄物指導室の高垣晴夫室長(59)は「昨年4月に『県ごみの散乱防止に関する条例』が施行され、県内で環境監視員が活動している。条例の周知と、和歌山をもっともっときれいにしていこうという呼び掛けに、これからも取り組んでいきたい」と話した。

 今後は夏場のレジャーシーズンに向けて監視を強化していく。不法投棄を発見した場合は警察や県廃棄物指導室(073・441・2681)への通報も呼び掛けている。