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2024年12月19日(木)

児童が人工知能を体感 ホテルで先端技術学ぶ、白浜

ノートパソコンを使ってプレートのデザインを考える児童たち(白浜町のホテルシーモアで)
ノートパソコンを使ってプレートのデザインを考える児童たち(白浜町のホテルシーモアで)
 白浜町で宿泊施設を運営する「白浜館」はこのほど、ホテルシーモアで、小学生がプログラミングや人工知能(AI)の動きを体感する催しを開いた。約30人が参加し、学校での学びとは違った時間を楽しんだ。

 白浜館では、教育と休暇を掛け合わせた誘客に取り組めないか検討している。「子どもが楽しみながら学ぶ機会を設けられれば、親は安心して預けることができ、かつ自分たちの時間を過ごせる」との考えからだ。

 昨年12月にモニターツアーを開いたところ、好評だったこともあり、2回目を企画した。前回に続き、福岡市のIT企業でテクノロジー教育事業を手掛ける「グルーヴノーツ」が協力した。

 参加した児童は、ドアに掛けるプレートを作った。単純に工作するだけでなく、パソコンを使って思い思いのデザインを考えた上で「勉強中」「寝てるから起こすな」「しゅくだいちゅう」などの文字を打ち込み、完成させた。このほか動物の写真をAIに認識させる体験もした。

 普段はあまりパソコンに触れないという西富田小6年の堀桃菜さんは「思った通りにデザインできた」。同級生の西本愛莉さんは「ちょっと難しかったけど、楽しかった」と話していた。

 2~6年生の子ども3人を参加させた町内在住の母親(35)は「子育て中だと夫婦の時間もあまりないので、こうした取り組みはすごく良いと思う。子どもたちも楽しそうでよかった」と話した。