和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

多彩な生き物が〝党〟結成? すさみの水族館が〝総選挙〟

水族館内では、総選挙を戦う12団体のポスターが掲示されている(和歌山県すさみ町江住で)
水族館内では、総選挙を戦う12団体のポスターが掲示されている(和歌山県すさみ町江住で)
よく食べられていることから「庶民党」に所属するウシエビ(別名・ブラックタイガー)
よく食べられていることから「庶民党」に所属するウシエビ(別名・ブラックタイガー)
 地味(じみ)党に好泳(こうえい)党、スッポン移新(いしん)の貝……。聞き覚えのある政党とよく似た名前の架空団体が、和歌山県すさみ町江住にある「エビとカニの水族館」が企画する〝総選挙〟で火花を散らしている。水族館は、一般からのオンライン投票を募っていて、最多得票の党には特別展開催の栄誉を贈る。投票受け付けは今月末まで。

 新型コロナウイルスの影響で外出しづらい中、自宅からでも気軽に参加でき、かつ水族館に興味を持ってもらえるようにと考えた。オンラインショップで300円(送料含む)の缶バッジ3種セットを購入すれば1票を投じられる。何票でも投票できる。

 選挙で争っているのは12団体。ヒトデやナマコが所属する「不動党」や、イセエビやゾウリエビがいる「好味(こうみ)党」のほか、水族館の建物内に入ってくるという事案が実際にあったアカテガニやベンケイガニが名を連ねる「タダで入館する方法を教える党」など、どれもユニークな名前を付けている。

 水族館によると、評判は上々で、8日現在で約200票が投じられているという。コロナ禍で来館者が減っているという平井厚志館長は「投票を通じて応援してもらえるとありがたい」と話している。

 オンラインショップは水族館のホームページ(HP)から進める。HPでは、スタッフが作った12団体の選挙ポスターが見られる。開票結果は6月上旬に発表する。