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2021年05月09日(日)

【詳報】「コロナから命守る行動を」 和歌山の重症者過去最多31人

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は13日、新型コロナウイルスによる入院者のうち、酸素投与を含む重症者が過去最多の31人になったと発表した。県福祉保健部の野尻孝子技監は「高齢の方、基礎疾患を持っている方は、命を守る行動を取っていただかないと大変厳しい。医療従事者は昼夜を問わず頑張っている。危機的であるという意識を持ってほしい」と強く訴え掛けた。


 重症者数は、第1波のピークでは4人、第2波では5人、第3波では17人と増加。さらに第4波では4月11日に24人、12日に26人、13日に31人と過去最多を更新し続けている。13日時点で入院者232人に占める割合は13・4%と1割を超えている。

 重症者の増加について、野尻技監は「(入院者の)絶対数が増えたことと、高齢者の割合が高くなっていることが最大の理由」と分析。高齢者らのカラオケクラスターが複数発生していることなどが要因とした。しかし、40代や50代でも急速に状態が悪化する事例があるとし「若いから大丈夫という意識は捨てていただきたい」と話した。

 退院基準を緩和したものの、入院者は依然多い状態が続き「さらに感染者が増えると、病床を増やしても追い付かない」との認識を示した。

 大阪府で新規感染者数が千人を超えたことについては、和歌山県に近い泉南地域で患者の受け入れが難しくなると県内に流れ込むことも想定されるとした。県内の一部の病院では、一般医療や救急対応を止めている所もあるなど、新型コロナ以外の診療に影響が出始めているという。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は22・2人で、保健所管内別で最も多い和歌山市は32・0人となっている。

■30人の感染確認 田辺管内は5人

 県は13日、県内で新たに30人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。

 保健所管内別では和歌山市16人、田辺と橋本が5人ずつ、湯浅と海南、岩出、県外が1人ずつ。

 田辺保健所管内の60代と70代の男女3人は、すでに感染が発表されている男性と同管内の飲食店で一緒に食事したという。同管内の60代男性と女児は、すでに感染が発表されている人の同居家族。

 和歌山市の60代男性は和歌山市のカラオケ喫茶「ハッピー」の利用者。クラスター(感染者集団)の過去最多人数を更新し、23人となった。

 県庁では管財課の60代女性の感染が分かった。同僚女性の濃厚接触者。この関係で、県職員十数人を検査する。

 感染者の累計は1589人で、このうち新たに16人が変異株によるものと判明。変異株感染者は175人となった。