和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

上空からの眺め満喫 白浜空港発着の遊覧飛行

着陸の直前に上空から見えた白浜温泉街(3日)
着陸の直前に上空から見えた白浜温泉街(3日)
機内から景色を眺める搭乗客
機内から景色を眺める搭乗客
 和歌山県白浜町の南紀白浜エアポートは3日、南紀白浜空港を発着する遊覧飛行を開いた。1時間余りの飛行で、搭乗客は窓越しに景色を楽しんだ。エアポート社の岡田信一郎社長は「飛行機に乗れば楽しいということを地元の皆さんにPRしつつ、今後も遊覧飛行を計画していきたい」と話している。


 静岡市の航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)が、白浜空港への日帰り観光客を乗せたチャーター便を愛知県の名古屋空港から運航したことに合わせて企画した。

 白浜空港発着の遊覧飛行は、開港50周年を記念した2018年4月以来。これまで小型飛行機を使ったことは何度かあったが、旅客機を用いるのは珍しいという。今回は、黄金色のFDA機(エンブラエル175)に乗客51人が搭乗した。

 当初は紀伊半島南部を飛行する予定だったが、悪天候のため、行き先を高知県方面に変更。室戸岬や桂浜の周辺を巡ったほか、着陸直前には白浜温泉街の上空も通った。より景色を楽しめるよう、機長の判断で低い高度を飛ぶ時間もあり、搭乗客は写真を撮ったり眺めたりしていた。

 父親(60)と搭乗した田辺市新庄第二小2年の鍋島汐喜君(7)は「飛行機に乗るのは初めてだったけど、楽しかった。雲がモクモクしていて面白かった」と話した。