和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月21日(火)

神秘的な景観を体験 写真家の内山さんと那智原始林巡る

二の滝の前で、和歌山の水の美しさを力説する内山りゅうさん(右)=和歌山県那智勝浦町で
二の滝の前で、和歌山の水の美しさを力説する内山りゅうさん(右)=和歌山県那智勝浦町で
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館は20日、ネイチャー・フォトグラファーの内山りゅうさん(58)=白浜町=と一緒に、那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社の神域であり普段は立ち入れない那智原始林を訪ねるウオークイベントを開いた。田辺市や新宮市など県内各地から訪れた参加者が、那智の滝(一の滝)のさらに上にある「二の滝」「三の滝」といった神秘的な景観に触れた。

 この日は16~73歳の男女16人が参加。二つのグループに分かれ、地元の語り部に案内してもらいながら、熊野古道の大門坂を歩き、那智大社や青岸渡寺を参拝した後、那智原始林に入った。

 参加者は、内山さんから、世界でもこの場所にしかいないナチマイマイやオオダイガハラサンショウウオといった貴重な生物について教わった後、川を横切ったり、巨木を眺めたりしながら二の滝に到着した。

 内山さんは参加者を前に「僕は東京生まれ東京育ちだが、この水に引かれ、和歌山にほれ込んで引っ越してきた。こんなに清らかな水が流れている所はそうそうない」と強調。

 「水の国、わかやま。」という県の観光キャンペーンで写真を撮っていることを紹介し「水が美しいということは癒やされるし感動するが、それだけでなく、美しいことにどういう意味があるのか。山に雨が降ってしみ出し、川となって海に流れ込み、海からの水蒸気が雲になってまた雨が降るという循環が健全だからこそ、水が美しい。そういう環境はありそうでなかなかない。世界に自慢ができる和歌山の水を、皆さんの力で守っていただけたら」と参加者に呼び掛けた。

 その後、さらに上流にある三の滝を訪れた後、下山して一の滝も見学した。

 那智原始林を初めて訪れたという田辺高校2年の住吉萌枝さん(16)は「神様がいるようで感動した。内山さんが言っていたように和歌山は自然が豊か。それをいろんな人に伝え、守っていきたい」と話していた。