カツオの水揚げ年明けも好調 串本港
和歌山県串本町の串本港では、昨年10月からカツオの水揚げが好調だ。秋漁(10~12月)の合計は65・3トンで、過去28年間のデータでみると4番目の多さだった。今年に入ってからも19日現在約13トンと好調で、漁業関係者たちはこの状態が続くことを期待している。
県水産試験場によると、串本港の昨年のカツオの水揚げ量は、前年の約半分の110・5トンで、過去のデータでみると3番目に少なかった。春漁(3~5月)の合計は、過去最少の14・3トンとなり、年間水揚げ量の過去最少を更新するものとみられていたが、秋漁で盛り返した。秋漁が春漁を上回ったのは17年と20年だけとなっている。
近年、カツオの日本近海への来遊量が減っていて、串本港では14年から不漁が続いており、17年8月から始まった黒潮大蛇行が追い打ちをかけている。過去のデータで水揚げ量が最も少なかったのは18年の80・2トン。19年は伊豆半島沖から黒潮の一部が紀伊半島に戻る「黒潮内側反流」が発達した影響で、カツオ漁が比較的好調だったため210・3トンと盛り返していた。
大群をなして回遊するカツオは、全世界の熱帯―温帯海域に分布している。成魚で40~60センチ、大きいもので1メートルになる。日本の太平洋側では、黒潮に乗って春に九州から北上し、夏に三陸や北海道まで進み、その後に南下している。海水温が20度前後の所を移動しているという。
漁業関係者によると、秋漁で揚がるカツオは「戻りガツオ」と呼ばれ、脂が乗り、比較的大きいが、現在、串本港で揚がっているカツオはサイズが小さく、春漁で揚がる「初ガツオ」のようだという。
県水産試験場の山根弘士主査研究員によると、カツオの水揚げ量は全国的に減っているが、原因ははっきりと分かっていない。今後のカツオの動きも予測できないことから、現在の串本港での好調がいつまで続くか不明だという。
県水産試験場によると、串本港の昨年のカツオの水揚げ量は、前年の約半分の110・5トンで、過去のデータでみると3番目に少なかった。春漁(3~5月)の合計は、過去最少の14・3トンとなり、年間水揚げ量の過去最少を更新するものとみられていたが、秋漁で盛り返した。秋漁が春漁を上回ったのは17年と20年だけとなっている。
近年、カツオの日本近海への来遊量が減っていて、串本港では14年から不漁が続いており、17年8月から始まった黒潮大蛇行が追い打ちをかけている。過去のデータで水揚げ量が最も少なかったのは18年の80・2トン。19年は伊豆半島沖から黒潮の一部が紀伊半島に戻る「黒潮内側反流」が発達した影響で、カツオ漁が比較的好調だったため210・3トンと盛り返していた。
大群をなして回遊するカツオは、全世界の熱帯―温帯海域に分布している。成魚で40~60センチ、大きいもので1メートルになる。日本の太平洋側では、黒潮に乗って春に九州から北上し、夏に三陸や北海道まで進み、その後に南下している。海水温が20度前後の所を移動しているという。
漁業関係者によると、秋漁で揚がるカツオは「戻りガツオ」と呼ばれ、脂が乗り、比較的大きいが、現在、串本港で揚がっているカツオはサイズが小さく、春漁で揚がる「初ガツオ」のようだという。
県水産試験場の山根弘士主査研究員によると、カツオの水揚げ量は全国的に減っているが、原因ははっきりと分かっていない。今後のカツオの動きも予測できないことから、現在の串本港での好調がいつまで続くか不明だという。