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熊野古道が国内2位 旅行ガイドの「訪れるべき観光地」

名所の一つである熊野古道「大雲取越」にある「円座石」(和歌山県新宮市で)
名所の一つである熊野古道「大雲取越」にある「円座石」(和歌山県新宮市で)
 世界最大級のシェアがある、オーストラリアの旅行ガイドブック出版社「ロンリープラネット」は「世界の訪れるべき観光地トップ500」の83位(国内2位)に和歌山県の熊野古道を、113位(5位)に高野山を選んだ。国内からは計13件が選ばれた。

 同社のスタッフやライター、編集者などが500カ所を選出。ランキングを「ULTIMATE TRAVEL LIST(ウルティメイト トラベル リスト)」にまとめ、昨年8月に発行した。

 同書で、熊野古道は「この地を歩くということは、自然に対する祈りの行為でもある」「旅行者であっても精神的な何かを体験することができる」などと紹介されており、国内では富士山(世界53位)に次ぐ2位となっている。

 高野山は「9世紀に創建された真言密教の総本山で、110以上の寺院が集まる一大聖地」などと紹介している。

 同社は2017年にも、旬な旅行先のランキングで、訪れるべき「地域」の5位に紀伊半島を選んでいる。県によると、これによって外部の評価が高まり、地元観光関係者の励みになったり、PRにも活用できたりする好影響があったという。

 今回のランキングについて県は、新型コロナウイルスの影響が収まれば旅行に訪れたい国、の上位に日本が挙げられているといい「コロナ禍ではあるが、情報発信を継続していくことが大事。明るい話であり、PRに生かしていきたい」としている。

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