和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

清流にオシドリ鮮やか 古座川に冬の訪れ告げる

清流を泳ぐオシドリの群れ(7日、和歌山県古座川町小川で)
清流を泳ぐオシドリの群れ(7日、和歌山県古座川町小川で)
 「世界一美しいカモ」とも呼ばれるオシドリ(カモ科)が、冬の訪れとともに、和歌山県紀南地方に飛来している。

 日本で繁殖する数少ないカモの仲間。全国の山間部で繁殖し、冬季は南下する。県内では高野山で繁殖記録はあるが、多くは冬鳥として飛来し、各地の河川や湖沼に生息する。非常に警戒心が強い。冬季はドングリなどを餌にするという。

 全長は45センチほど。灰褐色の雌に対し、雄はくちばしが赤く、オレンジ色で帆のように立つ「銀杏(いちょう)羽」を持つなど派手な姿をしている。県のレッドデータブックでは準絶滅危惧に分類されている。

 古座川町を流れる古座川の支流・小川では7日、県の名勝・天然記念物「滝の拝」より上流の淵で、数十羽の群れを確認。清流を泳いだり、羽を広げたりしていた。

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