佐藤春夫愛好の日時計公開 新宮の記念館に遺族が寄贈
和歌山県新宮市出身の詩人・作家、佐藤春夫(1892~1964)=名誉市民=の文学館である市立佐藤春夫記念館は30日、佐藤が愛好した日時計などが遺族から寄贈されたと発表した。記念館は佐藤春夫の邸宅を移築した施設で、日時計はもともとあったとみられる玄関脇に設置した。辻本雄一館長(75)は「佐藤家のシンボル的な存在であったともいえる」と話している。
記念館は、東京都文京区にあった佐藤の邸宅を、新宮市が熊野速玉大社の境内に移築し、1989年に開館した施設。邸宅があった場所には長男・方哉氏が家を建てて住んでいたが10年前に死去。遺品を整理する中で、100点を超える品々が遺族から市に寄贈されることになり、このうち整理ができた5点を記念館で公開している。
日時計は地上部分が高さ約110センチで、石造物の上にローマ数字などが刻まれた銅板が載せられている。しばしば佐藤はこの時計と一緒に写真を撮影していたほか、著作「環境」の挿絵のモチーフにもなったという。このほか、愛用した写真が残る座卓や県の名匠が作ったという文机、ランプ2点も公開している。
辻本館長は「寄贈された愛好の品々を通し、佐藤春夫への関心を深めていただければうれしい」と話している。
問い合わせは佐藤春夫記念館(0735・21・1755)へ。
記念館は、東京都文京区にあった佐藤の邸宅を、新宮市が熊野速玉大社の境内に移築し、1989年に開館した施設。邸宅があった場所には長男・方哉氏が家を建てて住んでいたが10年前に死去。遺品を整理する中で、100点を超える品々が遺族から市に寄贈されることになり、このうち整理ができた5点を記念館で公開している。
日時計は地上部分が高さ約110センチで、石造物の上にローマ数字などが刻まれた銅板が載せられている。しばしば佐藤はこの時計と一緒に写真を撮影していたほか、著作「環境」の挿絵のモチーフにもなったという。このほか、愛用した写真が残る座卓や県の名匠が作ったという文机、ランプ2点も公開している。
辻本館長は「寄贈された愛好の品々を通し、佐藤春夫への関心を深めていただければうれしい」と話している。
問い合わせは佐藤春夫記念館(0735・21・1755)へ。