絶滅危惧のササオカゴケ 紀南で相次ぎ見つかる
全国的に絶滅が心配されているコケの一種ササオカゴケが、和歌山県すさみ町や古座川町、串本町の数カ所で見つかった。元高校教諭で環境省レッドリスト調査員の土永浩史さん(61)=田辺市秋津町=が現地調査で確認し、日本蘚苔(せんたい)類学会の学会誌に発表した。
ササオカゴケ(別名アオモリカギハイゴケ)は、ヤナギゴケ科の蘚類で、国のレッドリストで絶滅危惧1類に選定されている。茎に糸状の枝分かれした毛葉(もうよう)が多数見られるのが特徴。
国内では、各地で点在して見つかっている。近畿では滋賀県で2012年に記録されたが、兵庫県や京都府などでは、過去に報告はあるが、今は消失したり、確認できなかったりしている。紀伊半島南部での記録はなかった。もともと産地が少ない上、湿地に生育することから、低地の開発などによって簡単に消えてしまう種だという。
この種が生育しているのは、湿地でも草丈の低い植物が生えて常に水が流れ込んでいるトンボが好むような水辺と考えられている。草丈が伸びると生育しにくくなるため、今回、草刈りが行われている場所で確認され、一部でシカの食害によって同様の環境がつくられた所もあった。
ササオカゴケ(別名アオモリカギハイゴケ)は、ヤナギゴケ科の蘚類で、国のレッドリストで絶滅危惧1類に選定されている。茎に糸状の枝分かれした毛葉(もうよう)が多数見られるのが特徴。
国内では、各地で点在して見つかっている。近畿では滋賀県で2012年に記録されたが、兵庫県や京都府などでは、過去に報告はあるが、今は消失したり、確認できなかったりしている。紀伊半島南部での記録はなかった。もともと産地が少ない上、湿地に生育することから、低地の開発などによって簡単に消えてしまう種だという。
この種が生育しているのは、湿地でも草丈の低い植物が生えて常に水が流れ込んでいるトンボが好むような水辺と考えられている。草丈が伸びると生育しにくくなるため、今回、草刈りが行われている場所で確認され、一部でシカの食害によって同様の環境がつくられた所もあった。