川の土手でひっそりと咲くワレモコウ(和歌山県白浜町富田で)
和歌山県白浜町の高瀬川沿いで、多年草のワレモコウ(吾亦紅、バラ科)がひっそりと咲いている。
日本各地に広く分布するが、紀南地方で自生は少ない。草丈は50~100センチほど。細く真っすぐに伸びた茎の先に、1~2センチほどの楕円(だえん)形で濃い赤紫色をした花序をつける。小さな花が集まって穂状になっており、先端から咲いていく。生け花の材料などにも使われる。
高瀬川沿いでは、他の草類に紛れて土手に点在している。よく訪れる男性は「秋を告げる花で、以前は農道の脇などで見掛けられたが、最近は珍しくなった」と話している。