和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

木彫りの龍続々 田辺市龍神の温泉街や道の駅に

旅館「萬屋」の看板と温泉街(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
旅館「萬屋」の看板と温泉街(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
温泉街入り口のモニュメント(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
温泉街入り口のモニュメント(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
道の駅「龍游」の看板(和歌山県田辺市龍神村福井で)
道の駅「龍游」の看板(和歌山県田辺市龍神村福井で)
 和歌山県田辺市の龍神村商工会(伊藤研治会長)は「店舗等木製看板整備事業」を昨年度から進めている。龍をあしらった看板などの設置に補助金を出すもので、対象は同商工会の会員に限定しているが、これまでに5件の設置があり、龍神村内のあちらこちらに木彫りの龍が姿を現し始めている。

 同事業は、外国人を含む観光客を受け入れるための統一した木製看板を設置し、景観を整備して龍神村の魅力ある観光地のイメージアップをすることと、商工会員の事業所の活性化を目的としている。龍神村内にある店舗などを経営する会員がこの事業を利用。スギやヒノキ等の龍神材を使い、景観に調和した店舗等の木製看板を整備する場合は、事業費の2分の1を補助する。限度額は20万円。

 看板は腐食防止対策をして龍の雰囲気を出したデザインにしたり、外国人観光客にも分かるように、できる限りローマ字表記を付けるようにするなどの条件がある。

 昨年度中に個人店舗や旅館、道の駅内2カ所の計4カ所に木製看板ができた。本年度は龍神温泉協会が、温泉街の入り口(国道371号)付近にモニュメントを設置してこのほど完成した。他に同事業に関する問い合わせが3件ほどあるという。

 商工会によると、木製看板は龍の彫刻が施され、旅館が設置した看板は夜間にライトアップしている。龍神村を訪れた観光客や宿泊客が、写真を撮って会員制交流サイト(SNS)に投稿し、村のPRにも一役買っている。

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