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土砂降りの中災害警備訓練 巨大地震想定し串本署

土砂降りの中、走って串本署代替指揮所へ避難する警察官ら(2日、和歌山県串本町サンゴ台で)
土砂降りの中、走って串本署代替指揮所へ避難する警察官ら(2日、和歌山県串本町サンゴ台で)
簡易レッカーを使って放置車両を移動させる訓練
簡易レッカーを使って放置車両を移動させる訓練
 防災の日(9月1日)にちなんで和歌山県警串本署は2日、串本町内で南海トラフ巨大地震の発生を想定した総合災害警備訓練をした。署員25人が、署庁舎(串本町串本)から高台にある代替指揮所(同町サンゴ台)への緊急避難や放置車両の移動などに取り組んだ。

 訓練は、午前9時40分に巨大地震が発生したと想定。署員は土砂降りの中、署庁舎から約700メートル離れた代替指揮所まで走って避難した。

 その後は発災2日後を想定し、署員は路上に放置された車を簡易レッカーで移動したり、手信号で交通規制をしたりする訓練をした。

 同署の井口潔警備課長は「南海トラフの巨大地震では必ず津波が来るので、その意識付けのために訓練をした。あいにくの雨だったが、地震は天候に関係なく発生するので、その時の対応も考えなければならないと思い実施した」と話した。

 巨大地震による串本町内の津波浸水深は、最高で約17メートルと想定されている。同署庁舎は海抜2・9メートルの土地にあり、屋上が海抜13メートル。浸水被害を受ける可能性が高いことから、県警は2014年8月、海抜53メートルの高台に代替指揮所を建設した。指揮所には災害対応用にエンジンカッター、チェーンソー、スコップなどの資機材を置いている。

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