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マムシやダニに注意 人気高まる中津谷の滝に看板

軽装で入山しないよう呼び掛ける看板(和歌山県古座川町中崎で)
軽装で入山しないよう呼び掛ける看板(和歌山県古座川町中崎で)
 和歌山県古座川町中崎にある「中津谷の滝」への入り口にこのほど、マムシやダニに注意を呼び掛ける看板が設置された。半袖、半ズボン、サンダルなどの軽装で入山する観光客が多く見られるようになったことから、地域住民が設置した。

 中津谷の滝はインターネットなどで有名になり、近年、県内外から観光客が訪れる人気スポットになっている。地域住民によると、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、さらに観光客の姿が目立つようになっており、連日、人が訪れているという。

 近くで暮らす大平順子さん(73)、江見子さん(71)姉妹によると、滝の周辺は昔からマムシが多い場所として知られており、近年はシカの増加でダニも増えている。以前から軽装で入山する人を見て心配していたが、今年の夏は特に涼を求めて訪れる家族連れなどが増えていたことから、看板の設置を決めたという。

 順子さんは「大阪、神戸、京都などの関西圏だけでなく、関東圏からも多くの人が滝へ来ている。都会の人は山の危険さを知らないようで、ダニがたくさんいる地面に平気で座って弁当を食べたりしている。マムシもダニも、もしかまれたら、適切な治療をしないと死に至る危険がある。入山の際は長靴を履くなど、足元を完全に覆うようにしてもらいたい」と話した。

 また、山にはたばこの吸い殻などごみが散乱していることもあるとし、マナー向上も呼び掛ける。

 地元観光関係者は、町内にある他の滝を訪れる際にも、同じようにマムシ、ダニ、ヒルなどに注意が必要であるとし、入山する際には長靴を履いたり、虫よけスプレーをかけたりするなどの対策を講じてもらいたいと話している。

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