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球果はどこにあるかな 熊楠記念館のシマナンヨウスギ

新館屋上から観察できるシマナンヨウスギ。円内は球果(和歌山県白浜町臨海の南方熊楠記念館で)
新館屋上から観察できるシマナンヨウスギ。円内は球果(和歌山県白浜町臨海の南方熊楠記念館で)
 和歌山県白浜町臨海の南方熊楠記念館の入り口近くで育つシマナンヨウスギ(ナンヨウスギ科)が、松ぼっくりのような実(球果)をつけている。スギの高さは25メートルほどあり、新館屋上から観察できる。記念館は「屋上からの景色や不思議な樹形とともに、球果がどこにあるかを探して楽しんでほしい」と話している。少なくとも5個はあるという。

 亜熱帯地域に自生する常緑針葉高木。葉は上方向に生える。雌雄がある種としても知られる。球果は長さ約15センチあるが、葉に覆われていて見つけにくい物もある。

 学術スタッフの土永知子さんによると、球果をつけること自体が珍しい。明治時代に日本へ入ってきた種で、公園樹としても各地で利用されている。

 記念館の敷地内には5本あり、球果をつけているのは1965(昭和40)年ごろに植えられたという。

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