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白良浜に今夏最多の人出 コロナ禍「例年より少なめ」の声も

海水浴客でにぎわう白良浜(10日午前10時半ごろ和歌山県白浜町で)
海水浴客でにぎわう白良浜(10日午前10時半ごろ和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の白良浜は10日、午前中から多くの海水浴客でにぎわった。8日からの3連休は、今年の海開き(7月23日)後としては最多の人出になっているという。ただ、新型コロナウイルスの影響もあって、地元の観光関係者の間では「例年よりは少ない」という見方もある。


 白浜観光協会が白良浜の前で運営する駐車場(約60台収容)は10日、午前6時半ごろに満車となった。

 大阪市の自営業男性(45)は、家族4人で白良浜へ。男性の妻(42)は「子どもたちの夏休みが8日から始まり、仕事の都合もついたので、先週に宿泊予約を取った。(白良浜は)もっと空いていると思ったが、たくさん人がいてびっくり」と話した。

 この連休中は多くの海水浴客でにぎわっていることについて、協会の藤田正夫会長は「大変ありがたいことだが、全国の新型コロナの感染状況もあり、心配もある。引き続き、緊張感を持って対策を講じるしかない」と複雑な心境を語る。「訪れる方々には、他の人と一定の距離を取り、マスク着用や消毒の徹底など、新しい生活様式を意識した上で楽しんでもらえるといい」と話した。

 協会や町などは今夏の海開きに当たり、感染防止に向けたガイドラインを策定。これに沿った取り組みを展開している。毎年8月10日は「白浜花火大会」があり、夏季でもにぎわう日だが、ガイドラインでは、今年はイベントは開かないことにしている。

 気象庁の観測によると、10日は正午に「南紀白浜」(南紀白浜空港)で31・4度を記録した。

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