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新たに1万円分の商品券配布 コロナ対策ですさみ町

 和歌山県すさみ町は27日、新型コロナウイルス感染症対策としてまとめた総額約1億円の事業を発表した。町民1人につき1万円分の商品券を配ったり、プレミアム率50%の商品券を販売したりする。災害に備え避難所の整備にも取り組む。

 予算案は28日の町議会臨時会に提案する。財源は、新型コロナ関連での国からの臨時交付金などを充てる。

 商品券の配布は3度目。1、2回目は1人につき5千円だった。今回は8月上旬に配る予定で、利用期限は10月末までにする。

 販売する商品券は千円券15枚が1セットで1万円。1世帯につき2セットまで購入できる。町商工会に加盟する事業所で11月~来年1月末に使えるようにするという。

 避難所の関係では、地域の小規模集会所などのトイレ約20基を洋式化する。こうした場所を新たに避難所とすることで、避難者を分散する狙いがある。合わせて、避難所で使えるベッドも購入する。

 町内の宿泊施設や遊漁船、渡船などを利用した人にクーポン券を配る事業や、特産品が当たる抽選イベントの費用も盛り込んだ。この事業は9月以降に始める。また、町内の小中学生1人につき洗い替えができるマスクを3枚ずつ配る。

 岩田勉町長は「(立案の段階から)議員らに意見をもらい、今回の使い道を決めた。商品券は引き続き、感染予防と消費拡大に活用してもらえるといい」と話している。

 今回、国から町への臨時交付金の総額は1億9857万円。町では「早期着手が求められると判断した事業を先行させた」としている。残額分を充てる事業費は、次の予算案に盛り込む方針。

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