「登下校にバス使わないで」 朝来小児童、コロナ禍の通学に苦労
和歌山県上富田町南紀の台などから朝来小学校に通う児童が、登下校時にコミュニティーバスを利用できない事態になっている。新型コロナウイルスの感染を避けるために町教育委員会がバス利用を控えるように呼び掛け、登校時のバスの追加を取りやめたためだ。再開の見通しは立っておらず、送迎の負担がのしかかる保護者からは、嘆きの声が上がっている。
南紀の台などから通う児童は176人。今回のコロナ騒動とは別に、町教委は新学期から、カリキュラムの変更などで下校時にバスの乗車が集中するため、5、6年生には徒歩か自転車で通ってもらうよう要望していた。
新型コロナの影響で学校が再開した6月以降は、バスの感染防止で「3密(密閉、密集、密接)」を避けるために町教委はバス利用を控えるように呼び掛け、同時に朝の登校時に追加しているバス2台の運行をやめた。
保護者らによると、バスが利用できなくなったことで、児童の大半は保護者に車で送迎してもらったり、友達の保護者の車に乗せてもらったりしているという。
徒歩の場合、南紀の台の児童なら学校までの2~3キロを30分~1時間かけて通う。自転車であれば所要時間は短くなるが、交通事故などの心配もあってか10人ほどと少ないという。下校時も同じように徒歩や自転車で帰っている。
それが雨の日にはほとんどが保護者らに車で送迎してもらっている。
自転車で通う6年生の女子児童は「晴れた日なら自転車はいいが、雨の日は困る。朝は親に送ってもらい、帰りはバスに乗りたいと学校に伝えているが、要請が気になって利用しづらい」と嘆く。
4年生女子と6年生男子の母親(40代)は「朝は2人とも車で送っていき、帰りは犯罪に巻き込まれないか心配なので、2人で一緒に帰ってもらうようにしている。雨の下校時は、夫婦のどちらかが迎えに行くようにしているが、時間をやりくりしなければならず大変だ」と表情を曇らせる。
車での送り迎えは、雨天の日は多くなる。他の地区の児童も車で送ってもらうことが多く、とりわけ小学校前の駐車場に入る際に渋滞となり、到着に時間がかかっている。周辺では、渋滞を避けるために回り道で通勤している住民もいるという。
今は梅雨真っただ中で、雨の日が続く。真夏を迎えての熱中症も心配され、保護者らは「長期になるとつらい。なんとか対策をしてもらえないだろうか」と切望。町教委は「感染の危険性がなくなれば再開したいが、見通しは立っていない。密にならないで利用できるような対応を検討している」と話す。
南紀の台などから通う児童は176人。今回のコロナ騒動とは別に、町教委は新学期から、カリキュラムの変更などで下校時にバスの乗車が集中するため、5、6年生には徒歩か自転車で通ってもらうよう要望していた。
新型コロナの影響で学校が再開した6月以降は、バスの感染防止で「3密(密閉、密集、密接)」を避けるために町教委はバス利用を控えるように呼び掛け、同時に朝の登校時に追加しているバス2台の運行をやめた。
保護者らによると、バスが利用できなくなったことで、児童の大半は保護者に車で送迎してもらったり、友達の保護者の車に乗せてもらったりしているという。
徒歩の場合、南紀の台の児童なら学校までの2~3キロを30分~1時間かけて通う。自転車であれば所要時間は短くなるが、交通事故などの心配もあってか10人ほどと少ないという。下校時も同じように徒歩や自転車で帰っている。
それが雨の日にはほとんどが保護者らに車で送迎してもらっている。
自転車で通う6年生の女子児童は「晴れた日なら自転車はいいが、雨の日は困る。朝は親に送ってもらい、帰りはバスに乗りたいと学校に伝えているが、要請が気になって利用しづらい」と嘆く。
4年生女子と6年生男子の母親(40代)は「朝は2人とも車で送っていき、帰りは犯罪に巻き込まれないか心配なので、2人で一緒に帰ってもらうようにしている。雨の下校時は、夫婦のどちらかが迎えに行くようにしているが、時間をやりくりしなければならず大変だ」と表情を曇らせる。
車での送り迎えは、雨天の日は多くなる。他の地区の児童も車で送ってもらうことが多く、とりわけ小学校前の駐車場に入る際に渋滞となり、到着に時間がかかっている。周辺では、渋滞を避けるために回り道で通勤している住民もいるという。
今は梅雨真っただ中で、雨の日が続く。真夏を迎えての熱中症も心配され、保護者らは「長期になるとつらい。なんとか対策をしてもらえないだろうか」と切望。町教委は「感染の危険性がなくなれば再開したいが、見通しは立っていない。密にならないで利用できるような対応を検討している」と話す。