赤く熟したホウロクイチゴの果実(和歌山県白浜町椿で)
和歌山県紀南地方の林道沿いなどで、ホウロクイチゴ(バラ科)が、赤い果実をつけている。
太平洋岸の暖地に分布する常緑低木。春に白い花を咲かせる。茎や葉にはまばらにとげがある。2センチほどの丸い果実は、初夏から夏にかけて熟す。
白浜町椿では、林道脇から無数に茎を伸ばして果実をつけている。サルなどの野生動物に食べられたのか、果床だけになったものが多い。
果実を果床から外した様が焙烙(ほうろく=素焼きの平たい土鍋)に似ていることから、この名前が付けられたともいわれる。
串本町では秋祭りの季節、葉を押しずしに使う地域がある。