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スモモの収穫始まる 田辺市

スモモ「大石早生」を収穫する農家(6日、和歌山県田辺市下三栖で)
スモモ「大石早生」を収穫する農家(6日、和歌山県田辺市下三栖で)
 和歌山県の田辺市内でスモモの収穫が始まった。梅やミカンに次ぎ栽培が盛んな作物。開始日は平年とほぼ同じだが、収穫量はかなり少なくなりそうだという。7月下旬まで続く。

 JA紀南管内では、田辺市の三栖地域や上秋津、新庄、万呂地域などの農家205戸が計38・6ヘクタールの園地で栽培している。収穫が始まったのは主力品種の「大石早生」で、JAは3日から集出荷場で出荷を受け付けている。収穫のピークは10日ごろとみられる。

 田辺市下三栖の南記生さん(66)は家族3人で6日から収穫を始めた。「今季は実の数が少ない。それに肥大も遅れているが、その分、濃厚な味に仕上がっている」と話す。その日のうちに品質や大きさで分けて箱詰めし、翌日に出荷するという。

 大石早生に続き、「サンタローザ」や「ソルダム」、甘さが人気の「シンジョウ」も収穫される。JA紀南すもも部会のまとめ(5月末)で予想される収穫量は、大石早生が135・9トン(平年比67%)、サンタローザが14・8トン(同73%)、ソルダムが60・2トン(同70%)、シンジョウが5・3トン(同81%)といずれも大幅に少ない。

 営農指導課によると不作の原因は、十分に受粉できなかったことで実の数が少ない上、少雨などにより実太りが悪いからだとみられる。

 JAを通じたスモモは、主に関東や京阪神の市場に送られる。全国的に見ても早く、人気だという。地元でもスーパーや農産物直売所などで販売されている。

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