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ミカン農家が梅収穫応援 海南とみなべで労働力交換

梅の収穫作業を手伝うJAながみね青年部副部長の前山明日規さん(16日、和歌山県みなべ町東岩代で)
梅の収穫作業を手伝うJAながみね青年部副部長の前山明日規さん(16日、和歌山県みなべ町東岩代で)
 和歌山県のJA青年部同士の労働力交換の取り組みで、今年もJAながみね(本店・海南市)のミカン農家がみなべ町の梅収穫を手伝いに訪れた。昨年始まった取り組み。新型コロナウイルス感染症のこともあり、今回は個人間の交換で1人だけとなったが、感染症の状況を見て可能になれば、人数を増やして他産地との労働力交換を継続していきたいという。

 収穫期の労働力確保が課題となる中で、比較的余裕のある時季に時給を支払い、それぞれの収穫作業を助け合う取り組み。昨年はJAながみね青年部の部員5人が6月、みなべ町内のJA紀州青年部員4人の所で梅の収穫をした。12月には、JA紀州から5人がJAながみねの2人の海南市にある畑でミカンの収穫を手伝った。

 今年は、海南市のミカン農家、前山明日規さん(27)が15~17日の予定で、県農協青年部協議会会長でみなべ町西岩代の中早大輔さん(38)方に宿泊し、中早さんの梅収穫や選果を手伝っている。前山さんは昨年も中早さんの梅収穫を手伝った。体温測定など体調チェックもしている。

 前山さんによると、ミカンの収穫における労働力の確保でも以前はハローワークで募集していたが、人が集まらないようになり困っているという。ミカンはいまの時季、防除作業などがあるが、比較的手が空いており「梅のことは何も知らなかったが勉強になる。毎年続けていくことで作業にも慣れ、お互いに助けられ、交流にもなるし良い取り組みだと思う」と話す。

 中早さんは「可能な状況になれば、今年はミカンの収穫も人数や日数を増やせればと思うし、紀北の柿の収穫などへも広げていきたい」と話す。
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