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過去10年で最高値 南高梅の市場初売り

JA紀州統合選果場で農家から荷受けしている南高梅(28日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
JA紀州統合選果場で農家から荷受けしている南高梅(28日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
 和歌山県のJA紀州が出荷した南高梅の今季初の市場販売が28日にあった。同JAによると、3L秀品(10キロ)が8100円で、過去10年でも最高値という。今年は不作傾向で引き合いが強いことが要因にあるという。

 24日から荷受けを開始し、28日は東京、名古屋、大阪の市場に計22トン出荷し、初販売。昨年も市場初売りの平均価格は高めの7500円だったが、今年はそれを上回る価格で昨年比107%となった。

 今年は開花期の天候不順の影響から実の数は少ないが、大玉傾向にあり2Lが中心で、次にLや3Lが多い。秀品率も良いという。

 市場販売は6月12、13日ごろがピークになると見込んでおり、7月上旬ごろまで続く。

 同JAの岡田壮販売部長は「新型コロナウイルスの影響もなく、市場要望も強いので、生産者の皆さんには安心して出荷していただきたい。高単価を維持し、所得向上を目指したい」と話している。

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