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高校野球の代替大会決定 和歌山県独自、日程は15日発表

2019年の準々決勝、熊野高校の選手(和歌山市の紀三井寺球場で)
2019年の準々決勝、熊野高校の選手(和歌山市の紀三井寺球場で)
 新型コロナウイルスの影響で今夏の全国高校野球選手権大会(甲子園大会)とその出場権を争う県大会が中止になったことを受け、和歌山県高校野球連盟は9日、和歌山市で理事会を開き、県予選に代わる独自の大会を開催すると発表した。日程など運営方法は15日の理事会で決める。

 代替大会の開催は都道府県の高野連に判断が委ねられ、他府県では相次いで開催を発表していた。

 県内では高校硬式野球部の保護者やOB会らが県独自の代替大会の開催を求める署名活動をしていた。

 県高野連によると、15日に大会の日程や会場、形式など詳細を公表するという。

 愛須貴志会長は「(選手にとって)目標ができた。開催できることをうれしく思う。けがをせず無理なく準備をしてほしい」と話している。

 独自大会の開催が決まり、喜びの声が上がっている。

 田辺高校硬式野球部は3年生9人、2年生6人。今月に入り、分散して登校してきた部員が授業の後に1時間ほど自主練習をしてきた。田中格監督(48)は「3年生には『代替試合の可能性があるので最後まで一緒にやろう』と声を掛けていた。3年生が何の区切りもなく終わるのは寂しいと思っていたので大変ありがたい」と喜ぶ。

 南部高校硬式野球部も、分散登校中は3年生6人、2年生5人の部員が半数ずつ集まって自主練習をしてきた。矢野健太郎監督(30)は「大会開催に向けて動いてくださった皆さんのおかげ。甲子園はなくなったが、夏の県大会でベスト8という当初の目標に向けて頑張る」と意気込みを話した。

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