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三つどもえの戦い現職が制す 古座川町長選で西前氏が再選

花束を手に再選を喜ぶ西前啓市氏=7日午後9時10分ごろ、和歌山県古座川町高池で
花束を手に再選を喜ぶ西前啓市氏=7日午後9時10分ごろ、和歌山県古座川町高池で
表・古座川町長選開票結果
表・古座川町長選開票結果
 任期満了に伴う和歌山県古座川町の町長選と町議選が7日投開票され、町長選では無所属で現職の西前啓市氏(71)=自民推薦=が869票を獲得し、再選を果たした。新顔で元町議の橋本尚視氏(68)は847票、新顔で元町議の矢本和久氏(60)は281票と及ばなかった。当日有権者数は2334人。町長選の投票率は87・28%で、前回の88・07%を下回った。

 町長選は、現職と元町議2人の激しい三つどもえの戦いだった。新型コロナウイルスの影響で、集会が開けないなど異例の選挙となったが、候補者たちは、選挙カーで広い町内をくまなく回り、街頭演説などで支持を訴えた。

 西前氏は「安心できる町を実現」をスローガンに掲げ、高池下部の津波避難施設建設、観光協会の復活など1期4年間の実績をアピール。串本町古田に設置される計画の高速道路インターチェンジを中心にした道路網の整備、定住促進のための宅地造成などを公約に掲げ、再度町政を任せてほしいと訴えた。

 一方、橋本氏と矢本氏は、現町政のままでは、少子高齢化が加速し、地域の衰退に歯止めがかからないなどとし、リーダーを変えて地域活性化に取り組むべきだと訴えたが及ばなかった。

 町議選は定数10に対し、12人が立候補し、現職8人、新顔2人が当選。元職2人が落選した。投票率は87・23%で前回の88・03%をわずかに下回った。

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