公園の草むらで小さな花を多くつけたニラバラン(和歌山県田辺市神島台で)
和歌山県田辺市の公園などで、県内で絶滅が心配されているニラバラン(ラン科)が、ひっそりと淡緑色の花を咲かせている。県レッドデータブックでは絶滅危惧1A類に分類されている。
ニラバランは、海岸に近い日当たりの良い草地に自生する。5~6月、茎の上部に直径2~4ミリほどの小さな花を20~30個密につける。花の様子はネジバナ(ラン科)に似ている。
茎は開花時に10~30センチほどの高さになる。和名はニラのようなランという意味からきているが、葉はネギのように細長い1枚をつける。