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事業者支援の申請受け付け 田辺市、相談は645件

小規模事業者支援の給付金申請の受け付けが始まった田辺市役所。予約制のため、混雑はない(7日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
小規模事業者支援の給付金申請の受け付けが始まった田辺市役所。予約制のため、混雑はない(7日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
 新型コロナウイルスの感染拡大で、売り上げが大幅に減少した小規模事業者に一律10万円を支給する和歌山県田辺市の給付金の申請受け付けが7日、始まった。1~6日の相談は645件で、うち123件が申請を予約した。7日も午前中から相談が相次いでいる。


 給付金は、今年1月~6月のいずれか1カ月で、売り上げが前年同月比30%以上減少している市内の小規模事業者が対象。固定経費など資金繰りに苦慮している事業者を支える狙いだ。

 相談窓口を開設した1日は電話が192件、来庁が79件あった。窓口は大型連休中も開設し、1日50件以上の相談があった。

 申請は予約制で、会場が混み合わないよう配慮している。初日の7日は予約が57件ある。事前に書類を準備しているため、申請にかかる時間は10~30分程度。申請後、10日程度での給付を目指す。6日までに申請書は210枚配布している。

 7日に申請を済ませた運転代行業の男性(53)は「3月はまだ何とかなったが、4月は収入がほぼゼロ。市が早く対応してくれて本当にありがたい。事態がいつ収束するか分からず不安だが、何とかやりくりしていくしかない」と話した。

 申請受け付けは12月25日まで。問い合わせは市商工振興課(0739・26・9970)へ。

■ 新規事業も支援

 小規模事業者が新型コロナ対策で新たに始めた取り組みに最大10万円を補助する制度にも1~6日に15件の問い合わせがあった。

 飲食店が新たに始めたテークアウト(持ち帰り)の容器購入やPRのための新聞広告掲載、通販サイトの作製、学習塾がオンライン授業を始めるためのウェブカメラ購入など、新規事業に伴うものなら、消耗品や光熱水費、広告費なども対象になる。補助率は3分の2。

 市は「補助制度をきっかけに新規事業に取り組む事業者が増えればいい」と期待している。

 申請受け付けは9月30日まで。問い合わせは市たなべ営業室(0739・33・7714)へ。

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