見頃を迎えた熊野那智大社の「秀衡桜」(16日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
和歌山県那智勝浦町那智山、世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)の境内で、「秀衡桜」として親しまれているサクラが見頃を迎えた。
社務所前にあるこの木は「ヤマザクラの名木」という名称で、県の天然記念物に指定されている。
平安末期の奥州の武将・藤原秀衡が熊野詣でをした際に奉納したサクラが由来とされる。樹高は約15メートルで、幹回りは2メートルほど。「白山桜」とも呼ばれ、開花は遅く、白い花がかみすのようにたなびいて咲くという。
熊野那智大社によると、今年は先週末からポツポツと咲き始め、ここ数日で一気に開花して満開になったという。