早春の千枚田を巡る 熊野古道・伊勢路ツアーに40人、紀伊民報企画
紀伊民報企画、田辺市熊野ツーリズムビューロー主催の「熊野古道・伊勢路ツアー」が2日に行われた。40人が参加し、三重県熊野市内の古道「通り峠道」や、日本の棚田百選に選ばれている丸山千枚田を歩いた。
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念した催しの第2弾。
通り峠道は、熊野市の花の窟神社と田辺市の熊野本宮大社を結ぶ山岳ルート「本宮道」の一部。世界遺産には登録されていないが、古くからの石畳が残る。
参加者は語り部の案内で峠に到着した後、さらに往復30分かけて、見晴らしのいい展望台を目指した。そこからは丸山千枚田が一望でき、雄大な風景を写真や動画に収めていた。
丸山千枚田は、江戸時代には2240枚の田があったという記録があるが、平成の初期には耕作放棄などで500枚ほどに減った。その後復田が進められ、現在、千枚を回復しているという。
水車小屋の近くにある最も小さい田の面積はわずか0・5平方メートルほど。語り部からは「水稲2、3株しか植えられないが、上の田から下の田に順番に水を流すためには、この小さな田も大切な役割を果たしている」という説明があった。
田辺市内から参加した竹内美音さん(24)は「熊野古道を歩くのは初めて。石畳に感動した。機会があればまた歩きたい」と話した。
一行は帰路、世界的な博物学者・南方熊楠が保全に尽力した「引作の大クス」(三重県御浜町)を見学した。
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念した催しの第2弾。
通り峠道は、熊野市の花の窟神社と田辺市の熊野本宮大社を結ぶ山岳ルート「本宮道」の一部。世界遺産には登録されていないが、古くからの石畳が残る。
参加者は語り部の案内で峠に到着した後、さらに往復30分かけて、見晴らしのいい展望台を目指した。そこからは丸山千枚田が一望でき、雄大な風景を写真や動画に収めていた。
丸山千枚田は、江戸時代には2240枚の田があったという記録があるが、平成の初期には耕作放棄などで500枚ほどに減った。その後復田が進められ、現在、千枚を回復しているという。
水車小屋の近くにある最も小さい田の面積はわずか0・5平方メートルほど。語り部からは「水稲2、3株しか植えられないが、上の田から下の田に順番に水を流すためには、この小さな田も大切な役割を果たしている」という説明があった。
田辺市内から参加した竹内美音さん(24)は「熊野古道を歩くのは初めて。石畳に感動した。機会があればまた歩きたい」と話した。
一行は帰路、世界的な博物学者・南方熊楠が保全に尽力した「引作の大クス」(三重県御浜町)を見学した。