一枚岩で咲き始めたセッコクの花(和歌山県古座川町相瀬で)
和歌山県古座川町相瀬にある国指定天然記念物「古座川の一枚岩」でセッコク(石斛)の白い花が咲き始めた。
本州、四国、九州、沖縄に分布するラン科セッコク属の常緑多年草。暖地の森林の岩や老木に着生する。葉が落ちた茎の上部の節に2~3センチの白色や淡紅色を帯びた花を1、2輪咲かす。和名は漢名の音読みで、漢方薬として用いられる。夏の季語。
野生種は乱獲により激減しており、和歌山県を含む全国の都府県で絶滅危惧1類や2類に分類されている。
一枚岩では、岩壁のあちらこちらで咲き始めているが、高い所にあるため、眺めるには双眼鏡などが必要。例年5月上旬まで花を楽しめる。