和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

感染予防で臨時休業も 飲食店や宿泊施設が苦渋の決断

 和歌山県田辺保健所管内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたのを受け、田辺・西牟婁で、臨時休業する飲食店や宿泊施設が出てきた。経営者らは「経営的には厳しいが、この地域から感染を広げたくない。苦渋の決断」と話している。

 JR紀伊田辺駅前のシェアショップで週に1回開いているカフェは、1日から1カ月間の休業を決めた。「感染の自覚症状がない若者もいる。うちは高齢者も訪れるので、予防対策が必要」と話す。

 田辺市中辺路町近露のある飲食店も2日から臨時休業にした。「最近は新型コロナの影響で、来店がやや減っていたものの、遠方から訪れる観光客もいる。1店の休業がどこまで影響があるか分からないが、感染防止に役立てば」という。再開日は未定。店舗休業中は予約制で弁当を販売する。

 白浜町堅田のあるゲストハウスは、4月の1カ月間休業する。宿泊客が減少していることや、遠方から宿泊客が訪れることを不安視する地域の声なども考慮した。「予約のあるリピーターにはお断りを入れる。不安も後ろめたさもない時期にまた旅行に来てもらいたい」と話している。

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