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高齢者の力を地域に 人材センター設立、和歌山県上富田町

上富田町シルバー人材センターの設立であいさつする美濃豊理事長(9日、和歌山県上富田町朝来で)
上富田町シルバー人材センターの設立であいさつする美濃豊理事長(9日、和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町で9日、シルバー人材センターが発足した。初年度の事業計画として契約額の目標を580万円に掲げ、会員の拡充や就業機会の確保と拡大に努めていく。


 県内でシルバー人材センターがないのは、上富田町と太地町、北山村だけだった。住民から設立の要望があり、昨年に上富田町が設立準備委員会を立ち上げていた。

 正会員の対象は、同町に居住する原則として60歳以上の健康な人。会員の年会費は1800円。センターは有償で仕事を受注して、会員に就業してもらい、報酬を支払う。例えば、草刈りや剪定(せんてい)などの仕事が想定されるという。

 9日に同町朝来の町役場で設立総会があり、理事長に美濃豊さん、副理事長に山本明生さん、専務理事兼事務局長に薮内博文さんが就いた。9日現在の会員数は49人。

 本年度の事業計画では、会員数70人を目標として、新規入会会員の説明会や随時入会受け付けの体制づくりに取り組み、会員の拡充を図ること、関係機関や団体、企業、個人発注者宅を訪問し、就業機会の開拓に努めることなどを盛り込んだ。町からは本年度、350万円の補助金を受ける。

 美濃理事長はあいさつで、関係者に感謝した上で「安全な就業や職場環境づくりをやっていかなければいけない。皆さんの理解と協力で、培った技術や技能などを生かし、地域や自分たちのために働いていきたい」と述べた。

 事務所は同町朝来の「高齢者憩の家」内に置いている。問い合わせは、上富田町シルバー人材センター(0739・47・6558)へ。

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