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地域のつながり防災に 体験や展示のイベント、和歌山県上富田町

凝固剤を使い、災害時のトイレについて学ぶ参加者(和歌山県上富田町朝来で)
凝固剤を使い、災害時のトイレについて学ぶ参加者(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町で23日、「かみとんだ防災大作戦」と題したイベントがあり、参加者は、避難路を歩くウオークラリーをしたり、避難所体験をしたりして、楽しみながら防災について学んだ。


 有志でつくる実行委員会や後工務店地域事業部が主催し、町が後援。近年、上富田町は人口が増える一方、地域のつながりが希薄になりつつあるという課題があることから、防災意識の向上と住民同士の交流を目的に開いた。昨年に続いて2回目。

 避難所を身近に感じてもらおうと、避難所に指定されている朝来小学校や朝来コミュニティセンターのほか、空き家を改修して造った交流拠点「つなぎ間商店」の3カ所を会場とし、避難経路を歩いて、三つの施設を巡る、ウオークラリーも企画した。

 朝来小では、凝固剤を使ったトイレや「仮想避難所」、非常食などの展示、仮設テントの設営など、防災にまつわるさまざまなコーナーがあり、親子連れら参加者が見学したり体験したりしていた。

 イベントの準備段階から関わった、みなべ町埴田区の自主防災会会長、上野信之さん(62)は「災害発生時には隣近所で協力し合わないと命が守れないと思うので、関係づくりの知恵が得られればと思い、参加した。今後、地元でもつながりを大切にし、子どもたちにも参加してもらって後世につなげていきたい」と語った。

 実行委員長の後棟晃さん(37)は「このイベントの一番の目的はつながりづくり。スタッフだけでも60人くらいが協力してくれるなど、つながりは広がっている。今後も形を変えながらでも継続していきたい」と話した。

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