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目指せトップアスリート 小中学生が練習開始、9競技、和歌山県

アーチェリーを体験する子どもたち(和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校で)
アーチェリーを体験する子どもたち(和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校で)
 小中学生に自身の運動機能の特性を知った上でトップアスリートを目指してもらおうという和歌山県の取り組みで、子どもたちが参加する各競技団体の練習会が始まった。田辺市ではアーチェリー教室があった。県は「練習会が将来のアスリート育成につながってほしい」と期待する。


 有望な子どもを選ぶのではなく、子どもが選んだ競技で選手を目指してもらおうと、県が「県スポーツマッチングプロジェクト『やっCha(ちゃ)る』」と銘打って本年度から始めた取り組み。対象は小学3年生~中学2年生。まずはそれぞれが希望する競技と、各校で実施する新体力テストの結果を踏まえた「お薦めの競技」を体験した。

 体験会は昨年11月~12月、白浜町と和歌山市で計3回あり、参加した440人は、県が本年度の対象とした9競技のうち、希望する2競技と「お薦め」の2競技を体験。指導者の評価などから、競技ごとにA~Cの3段階で適性を評価された。

 体験会の次の段階が競技団体による練習会で、3月まで各地で開かれる。県によると、440人中、111人が練習会に参加を申し込んでいる。複数の競技に参加する子どももいるという。

 11日に神島高校(田辺市文里2丁目)であったアーチェリー教室には小学3~6年生の11人が参加。同校教諭で県アーチェリー協会員の那須皇嗣さん(42)らが指導した。

 参加した児童たちは、ゴムチューブを使って体の動作を確認した後、実際に弓を持ち、3メートルほど離れた的に向けて矢を次々と放った。

 上富田町朝来小学校5年の坂本悠君は「体験会でアーチェリーをやって楽しかったから今日も参加してみた。的が近かったし、簡単だった。もう一回やってみたい」と話した。アーチェリーは、体験会で「お薦め」の競技だったという。

 今回とは別に普及のために教室を開いている那須さんは「まずは生涯スポーツとして楽しんでもらい、その中から競技としてやりたいという子が出てくると良い」と話した。

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