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願い込めた神木を火に みなべの鹿島神社で火焚大祈祷

江川龍王講の山伏が般若心経を唱え、神木をくべる(3日、みなべ町埴田で)
江川龍王講の山伏が般若心経を唱え、神木をくべる(3日、みなべ町埴田で)
 みなべ町埴田の鹿島神社(亀井隆行宮司)で3日、節分祭として「火焚大祈祷(ひたきだいきとう)」があった。大勢が見守る中、地域の人々の願い事が書かれた神木を火にくべた。

 同神社で毎年節分の日に営んでおり、事前に地域の人が願い事を書いておいた神木を本殿前で焚き上げて祈祷する。神木は約3千本集まり、田辺市の修験道「江川龍王講」の7人が奉仕した。

 神社では、江川龍王講は平安末期の壇ノ浦の戦いで熊野水軍出陣の際、源氏と平家のどちらに付くか神意をうかがうため紅白の鶏を戦わせた時に、行司軍配を行ったと伝えられると紹介があった。

 午後6時ごろから総代や9区の区長、江川龍王講、「薬師寺埴田念仏講」の人らが集まり、亀井宮司が祝詞を奏上。6時40分ごろ、葛城知則総代長がたいまつの神火を、境内に組み上げた木に移した。

 山伏がほら貝を吹き鳴らし、般若心経を唱える中、総代が1枚ずつ神木の願い事を読み上げ、火に投入した。神木には「家内安全」「子どもたちと孫たちの健康と笑顔」「優しくなれますように」など、さまざまな願いが書かれていた。

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