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十日えびすの福笹作り始まる 商売繁盛、五穀豊穣、和歌山県田辺市の三敬院

笹に縁起物を付けて準備する関係者(7日、和歌山県田辺市宝来町で)
笹に縁起物を付けて準備する関係者(7日、和歌山県田辺市宝来町で)
 和歌山県田辺市宝来町の蓬莱山三敬院で7日、商売繁盛や五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全などを願う「十日えびす」の福笹(ふくざさ)作りが始まった。

 三敬院のえびす社は1848(嘉永元)年に勧請され、紀南のえびす社で最も古いとされる。

 この日は、池永真行住職や家族、総代らが作業にかかり、長さ1メートルほどのオカメザサに、お札やタイ、小判、俵などの縁起物を付けた。

 福笹は約5千本を用意する。笹約10種類のほか、置物も約10種類ある。価格帯は千~3万円で、伝統的には笹だが、最近は置物が好まれるという。売れ筋は3千~5千円。

 9日の「宵えびす」、10日の「本えびす」、11日の「残り福」を営む。昨年は計約2万5千人が訪れた。

 池永住職は「コロナ禍の後、少しずつ参拝者が増えてきている。夜は混雑するので注意して来てほしい」と話している。

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