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磯の生き物採集に熱中 天神崎(田辺市)で自然観察教室、和歌山

自然観察指導員(左)から採取した生き物の説明を聞く参加者=9日、和歌山県田辺市天神崎で
自然観察指導員(左)から採取した生き物の説明を聞く参加者=9日、和歌山県田辺市天神崎で
 天神崎の自然を大切にする会は9日、和歌山県田辺市の天神崎で自然観察教室を開いた。時折雨と風が強まるあいにくの天候だったが、参加者は磯にすむ生き物の採集と観察に熱中していた。

 海辺の生き物観察を通して自然の大切さを知ってもらおうと、定期的に開いている。市ふるさと自然公園センターが共催、環境省近畿地方環境事務所と県、田辺市教育委員会などの後援。同会や市ふるさと自然公園センターの役員らによる自然観察指導員と田辺高校生物部の生徒4人がサポートした。スタッフを含め親子ら約50人が参加した。

 親子らは指導員から危険な生物の説明を聞いた後、たも網を使い潮だまりで生き物をすくったり、海藻を取ったりした。

 最後に採集した生き物を種類ごとに容器に入れた。ヒジキやショウジンガニ、ウミウシやヒトデの仲間など多くの生き物が集まり、天神崎の自然を大切にする会評議員の広瀬祐司さんが一つ一つ説明した。

 広瀬さんは「岩と見分けがつきにくい色のクモガタウミウシも採取され、よく見つけたと感心した。子どもたちは最後まで熱心で、雨の中だったが開催して良かった」と喜んでいた。

 参加した田辺市明洋の竹田彩恵ちゃん(3)はウミウシがお気に入り。「指導員から頂いたシロウミウシを自分が採集したみたいに自慢していた」と祖母の村上初美さん(66)は笑顔で話していた。

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