年末待ちに待ったシーズン2が配信となり、大きな話題を呼んでいる『イカゲーム』。既存のメンバーはもとより、シーズン2で新たに参加したキャストにも注目が集まっています。そこで本記事では、シーズン2での熱演光る！パク・ソンフン、カン・ハヌル、イム・シワンの新キャスト3人が出演する、おすすめ韓ドラ『誘拐の日』、『椿の花咲く頃』、『トレーサー』の3選をご紹介！気になっている方は是非チェックしてみてください！

【写真】正義感溢れる刑事に！“トランスジェンダー”役のパク・ソンフン

■パク・ソンフンが正義感溢れる刑事に！『誘拐の日』

今回の『イカゲーム2』で、個人的に一番心を持っていかれたのが、トランスジェンダーの役を演じたパク・ソンフン。予告編で謎のおかっぱ美人になっていたことで話題でしたが、果敢な変身とずば抜けた深い表現力に、また度肝を抜かれてしまいました。

パク・ソンフンといえば、『ザ・グローリー』しかり、『涙の女王』しかり、まあ常にヤキモキさせてくる“悪役”なイメージも強いですが、個人的にめちゃくちゃ沸いたのが、『誘拐の日』の刑事役！また彼の振り幅に度肝抜かされる一作です。

本作は、白血病の娘の治療代を工面するために、少女を誘拐し身代金を得ようとした気弱な男ミョンジュン（ユン・ゲサン）と、誘拐のターゲットとしていた少女ロヒ（ユナ）が行動を共にすることで始まるコミカルスリラー（？）ドラマ。韓国のドラマレビュアーたちの間で「おもしろい！」ともっぱら話題だったのでむちゃくちゃ期待値を上げて観たんですが、これが本当に序盤から面白すぎて…！

本作が凄いのは、1つの誘拐事件から、殺人事件、ロヒの秘密という3つの要素が複雑に絡み合っていく物語の奥深さ！本当に物語が思いもよらない方向に向かっていくので、毎話ラストで「ええぇ!?」と驚愕すると同時に、巧みな脚本に感嘆してしまいました。

しかもこれ、シリアスなサスペンスじゃないのがまた良くって。各所でクスッと笑えるのに、サスペンス部分はしっかり本格派というコメディとサスペンスの完璧バランスを成し遂げているんです！これ結構難しくないですか（笑）？

さらに、ミョンジュンとロヒ、他人とは言えど本当の親子のようにお互いを大切に想う姿に号泣させられるという、深い人間ドラマも織り込まれていて、なんとも高い完成度なんです…！しかも何度も言いますが、この全てが完璧な黄金バランス！

パク・ソンフンが演じるのは、早い判断力と冷徹な判断力を持つ強行犯捜査班の刑事サンユン。一見冷静な頭のキレる刑事って感じなんですけど、事件に対する情熱が瞳に滲みでてる、隠れ熱血っぽい感じがなんとも良くって…！彼の悪役のイメージが強ければ強いほど、きっとギャップ萌え度は半端ないはず…！パク・ソンフンの過去作かつ、悪役以外をお探しならイチオシの一作です。

▼配信情報
Amazon Original『誘拐の日』
Prime Videoで独占配信中

■“韓国中に愛された純朴ストレート男”カン・ハヌル『椿の花咲く頃』

人懐っこい元海兵のデホ役がハマりにハマっていたカン・ハヌル。イム・シワンとの『ミセン』コンビの共演にも沸きました。

そんなカン・ハヌルの代表作といえば本作ですよね。彼を見るとヨンシク〜〜〜!!と今でも恋しくなります。ヒョンビンやパク・ソジュン、ナムグン・ミン、チュ・ジフンといった錚々たる演技派たちが並び、大激戦と言われた百想で最優秀男性演技賞を受賞し、彼の“名優”っぷりを世間に刻印した『椿の花咲く頃』です。

20年の百想で、日本でも大ヒットを記録した『愛の不時着』や『梨泰院クラス』を抑え、TV部門の最高賞、大賞を含む4冠を達成。本国では20％を超える高視聴率を記録し、「ドラマ史に残る名作」と謳われる一作です。

田舎の村オンサンで若い女性のドンベク（コン・ヒョジン）は、カメリアというパブをオープンすることに。幼い頃、母親に捨てられた傷を抱え、8歳の息子ピルグ（キム・ガンフン）を育てるシングルマザーのドンベクは、オンサンの人々の偏見の目に晒されながらも、一直線で誠実な警察官ヨンシク（カン・ハヌル）と出会い、熱心に求愛されるうちに、徐々に心を溶かしていくように…。本ドラマはドンベクとヨンシクの恋愛物語、オンサン村の住民との友情、そして“ジョーカー”と呼ばれる謎の連続猟奇殺人犯という存在が絡み合う複合的なストーリーが展開していきます。

なんと言っても本作の魅力は、ロマンス、コメディ、サスペンス、田舎町を舞台に繰り広げられる温かな人間ドラマまで、目まぐるしく様々なジャンルが絡み合っていく実に見応えあるストーリー。しかも椿の何がすごいって、このすべてがおまけな感じじゃなくってメインストーリーってところ。大号泣のヒューマンなのに、ロマンスもサスペンスも最後の最後まで完璧におもしろい。正直こんなドラマはほかにないんですよね。

遺体発見現場の衝撃的なシーンからスタートし、「犯人は誰やねん？」というミステリー要素にハラハラドキドキしつつも、心安らぐ田舎町を舞台に繰り広げられる濃厚な人間ドラマに思わず涙ぐんでしまう。ロマンスにキュンとして、村人たちのおふざけに笑っていたかと思えば、突然鬼気迫る展開が繰り広げられる…というジェットコースターっぷりに、ラストまで夢中になってしまうのです。

椿は正直前半から中盤まで少しストーリーが緩やかなのでやや根気が必要かも知れませんが、いろんな謎が回収される後半は、もう歴代級の大号泣の連続で次の日は余裕で目が腫れました。

険しい世の中で、自分の価値を忘れた人々が、周囲の人々の応援と励ましを通して自我を取り戻す過程を丁寧に描くことで、たとえ平凡であっても、誰もが誰かの奇跡であり、ヒーローだという慰めのメッセージがじんわり心を温めてくれるはず。

カン・ハヌルが演じるのは、純朴でストレートな青年ヨンシク。めちゃくちゃやかましくて、興奮すると鼻息荒くなるかわいいヤツなんですけど、ヨンシク、たまに見せる色気がけしからんのですよ。韓国で、“純朴セクシー”と呼ばれたのも納得！真っ直ぐな愛と、“応援語録”と呼ばれた名台詞の数々は癒しを与え、きっと自己肯定感を高めてくれるはず。

▼配信情報
Netflix独占配信中

■イム・シワンが悪を捌く国税庁職員に！痛快劇に痺れる！『トレーサー』

通貨投資に失敗した元インフルエンサーを演じて、またもや我々を「本当はいい奴なのか？はたまた腹黒サイコなのか？」と翻弄させてくれたイム・シワン。これまで『ミセン』の耐え忍ぶ好青年のイメージから、ほのぼのとした癒しのキャラ、狂気のサイコな役柄まで幅広く演じて、驚愕の振り幅を見せてきた彼ですが、個人的に痺れるほどかっこよかったのが、『トレーサー』での役です。これまでの役とは180度異なる魅力で強烈なカリスマ性を披露し、百想でも最優秀演技賞にノミネートを果たしました。

本作は、大企業の不正な金を管理する資金管理を専門とし、業界トップの会計士として成功していたファン・ドンジュ（イム・シワン）がある日、その座を捨て、国税庁公務員面接に志願することから始まる痛快ドラマ。

ドンジュは“ゴミ置き場”と呼ばれる国税庁租税5局をチーム長として率いて、型にとらわれない自身だけのやり方で脱税者たちに立ち向かっていくわけです。

専門用語は飛び交うし、登場人物は多いしで、かなり前半は混乱するかと思うのですが（ながら見厳禁）、先回りして、ピンチも上手く切り抜けていく、その二転三転するストーリーに、何度も騙されながらも、夢中で駆け抜けてしまいました。

クスッと笑わせてくれるコメディ要素に、悪を懲らしめる痛快なサイダー展開、次第に仲間になっていく5局の胸熱チームワークと色んな要素が絡まってくる感じ、『元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜』（めちゃくちゃおもしろいのでおすすめです！）とか、『ヴィンチェンツォ』とか好きな人には、これたまらんやつです。

そしてなんといっても、ひょうひょうと悪を捌いていくイム・シワンが最高にかっこいい…！ドンジュは、破天荒なやり方で悪に立ち向かっていくおちゃらけたキャラかと思いきや、頭脳明晰で超絶頭がキレる一面や、父への複雑な想いを覗かせる繊細な一面ももつ多面的なキャラ。

これはほかの人が演じたら全く違う作品になってたのでは？と思わされるほど、シワンのさすがの緩急ある表現力が光ります。こっちまで巧妙に騙されたり、グッと感情移入させられたり、彼の演技にめちゃくちゃ翻弄されました。さすが…上手すぎる！あとキレッキレの早口で捲し立てる姿がめちゃくちゃ痛快かつセクシーなのも、筆者だけかもしれませんが謎にときめきポイントでした（笑）。また新たな彼が発見できる、沼ハマり必至の一作です！

▼配信情報
『トレーサー』U-NEXTにて配信中

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