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ヒートショック注意 「寒暖差対策を」和歌山県田辺市消防本部

入浴に関する高齢者の救急事故件数
入浴に関する高齢者の救急事故件数
 寒い日が続く中、和歌山県田辺市消防本部は、急激な寒暖差が引き起こす健康被害「ヒートショック」に注意するよう呼びかけている。入浴の前後や、暖かい部屋と寒いトイレの行き来などに気を付けてほしいという。


 ヒートショックは、温度の変化で血管が収縮したり拡張したりして、血圧が急激に上下し、心臓や脳の血管に負担がかかる現象。

 市消防本部は毎年、ヒートショックを含む入浴に関する高齢者(65歳以上)の救急事故件数を集計している。昨年までの5年間で175件あり、このうち冬季(1月、2月、12月)の3カ月で計88件と全体の半数が集中している。今年は、1月に14件、2月に2件、11月には5件あった。

 集計結果からは、入院が必要な「中等症」や「重症」以上が少なくない。2013~23年では全419件中、中等症や重症が計116件、死亡は117件あり、それぞれ全体の約28%だった。

 どう予防すればよいか。市消防本部の担当者は、入浴の前後は水分を補給する▽脱衣所などの温度を20度以上に保つ▽風呂の湯は41度以下にする―などを挙げる。「家族に声をかけてから入浴することや、浴室にいる家族の様子を気にすることも予防策になる」と話している。

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