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戦前の教科書など展示

特別展で並べられた戦前の教科書(和歌山県すさみ町周参見で)
特別展で並べられた戦前の教科書(和歌山県すさみ町周参見で)
 和歌山県すさみ町周参見の町立歴史民俗資料館で20日から、特別展「教員のための博物館の日inすさみ」が開かれる。戦前の教科書や雑誌、紀南地域で活躍した学校教育の先駆者を紹介したパネル、民具などを展示する。来年1月10日まで。入館無料。


 明治~昭和時代の教科書や紀南地域の民具に触れることで、教員の授業に生かしてもらうことなどを目的に初めて開催する。町教育委員会が主催、文部科学省が後援。参加対象は教員だが、一般の来館も歓迎する。

 「教員のための博物館の日」は、2008年に国立科学博物館(東京都)から始まり、全国の博物館に広がっている。教員に来館してもらい、博物館にある学習資源を知ってもらうことが狙い。

 今回の特別展では、1882(明治15)年、私財で自宅に「熊野(いや)私学校」を創立した同町江住の城桂谷(1847~84)などを紹介する。

 同館スタッフの和田正英さんは「戦前の教科書には価値がないと思う人もいるかもしれないが、今と変わらず普遍的なものも多い。これらを見て、当時の教育者が、子どもたちに何を伝えたかったかを考えるとともに、地元の教育者たちの情熱を知ってもらえれば」と話している。

 開館時間は午前9時~午後4時。水、日曜休館。年末年始は29日、来年1月1日、1月5日が開館。12月30日と31日、1月2~4日が閉館。

 問い合わせは資料館(0739・55・4059)へ。

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