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クライミングに挑戦 国体選手の「技」も見学、和歌山・南部高が体験授業

体験授業で、約15メートルの壁に挑む生徒(10日、和歌山県みなべ町芝で)
体験授業で、約15メートルの壁に挑む生徒(10日、和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町芝の南部高校は9、10日の2日間、校内にあるスポーツクライミング施設を使って体験授業をした。授業に取り入れるのは昨年末に続いて2回目。生徒たちは高さ約15メートルの壁に挑んだ。来年1月にも実施し、全校生徒が体験する。

 同校には2015年の「紀の国わかやま国体」に合わせ、13年にスポーツクライミング施設が整備された。体験授業は、校内にある施設を活用しようと、県山岳連盟指導委員長の井上忠史さん(53)ら6人を講師に招いて開いた。

 10日は、まず初めに、17年愛媛国体に県代表として出場し、2位に入賞した追田樹波選手(30)=海南市=が全国レベルのテクニックを披露。その後、2、3年生の男子約80人が、ロープを付けて高さ約15メートルの壁をよじ登る「トップロープクライミング」と、ロープなしで比較的低い壁を登る「ボルダリング」を体験した。

 生徒は、井上さんらから「ホールド」と呼ばれる突起物をつかんでの登り方や、降りる際に気を付けることを教わり、順番に挑戦した。あまりの高さに「無理無理」と叫びながらも、他の生徒から「頑張れ」「もうちょっと」と声援を受け挑んでいた。

 頂上まで到達した2年生の梅本莱心さん(17)は「最初は緊張したけれど、登り始めたら楽しい。どのホールドをつかむかを考えながら挑戦した。登り切った達成感がすごい。機会があればまたやりたい」と笑顔で話した。

 井上さんは「皆、意欲的に登ってくれる。見るだけでなく、実際に1回登ってもらうことで、今後、オリンピックなどでスポーツクライミングを観戦する時の楽しみ方が変わると思う。授業で体験することは、スポーツクライミングを知ってもらう良い機会になった」と話した。

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