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冬の交通安全運動始まる 10日まで和歌山県内で啓発

道の駅の利用者に交通安全を呼びかける、高速道路交通警察隊の署員(3日、和歌山県すさみ町江住で)
道の駅の利用者に交通安全を呼びかける、高速道路交通警察隊の署員(3日、和歌山県すさみ町江住で)
パトロールに向かう田辺署員ら(2日、和歌山県田辺市湊で)
パトロールに向かう田辺署員ら(2日、和歌山県田辺市湊で)
 わかやま冬の交通安全運動が始まった。10日までの期間中、和歌山県内各地で県警や関係団体が交通事故防止に向けた街頭啓発などを実施する。


 運動の重点は、飲酒運転の根絶▽歩行者優先意識の徹底とサイン+(プラス)サンクス運動の推進▽自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―の3項目。

 2014~23年の10年間、県内の交通事故による死者数を月別でみると、10月37人、11月40人、12月39人となっている。いずれも年末にかけての3カ月間(10~12月)は、他の月に比べ増加している。

 県警の高速道路交通警察隊や白浜署は3日、すさみ町江住の「道の駅すさみ」で、利用者らに交通安全を呼びかける啓発活動をした。

 紀南河川国道事務所や県交通安全協会白浜支部の職員ら計約25人が参加。道の駅の出入り口付近で、チラシやティッシュなどが入った啓発グッズを利用者約100人に手渡した。

 高速道路交通警察隊の大江澄享副隊長(45)は「高速道路での脇見や漫然運転は重大な事故に直結する。これからの時期は、路面凍結にも備えて緊張感を持って運転してほしい」、白浜署の安田光作交通課長(49)は「飲酒運転の根絶や歩行者優先の徹底など、引き続き運転手に呼びかけていく」と話した。

 一方、田辺署は2日、田辺市湊のJR紀伊田辺駅前で、関係機関などと合同で、年末年始の特別警戒とわかやま冬の交通安全運動の出陣式をした。

 式には田辺署員や県警交通機動隊のほか、自主防犯団体「弁慶パトロール隊」の隊員や田辺青少年センターの職員ら計44人が参加。中峰恵也署長は「年末年始には人、物、金の動きが活発になり、強盗事件や違法な資金活動の活発化などが懸念される。特に、駅前周辺の飲酒に絡む事件や事故が増加する傾向もあり、住民の安心や安全を確保して、管内の事件事故を未然に防止するよう取り組む」と訓示した。

 式の後、参加者は田辺市湊の飲食街「味光路」などを二手に分かれてパトロール。パトカーや白バイも同市内を巡回した。駅近くの駐輪場では、無施錠の自転車などに、盗難注意を呼びかける札を取り付けた。

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